sakaguti
◆『坂口尚 未発表作品集』(チクマ秀版社2001)非売品
チクマ秀版社の坂口尚短篇集とかをセットで予約すると手に入れられる特典本だったと思います。出版社がなくなり、今回の「はじめての坂口尚展」で頒布されていたもの。内容は短編と掌編が3編と他イラストカットなどで100pほどの冊子。「旅行」という作品は、運送会社のトラックの助手をしている青年がとある屋敷に届け物をするところから始まり、そこで部屋に閉じこもっている女性に出会う(出会うと言っても声だけだけれど・・・)。少女に恋して直接会おうという青年の話ですけれど、伏線からもその少女はどんな人なのかというサスペンスで読ませてくれるダークファンタジー?的なお話で読まされます(坂口さんは文章もうまいですね)。未発表という理由は作者側と出版側の事情のどちらかでしょうけれど、事情はどうなんでしょうね。
出だしの、トラックのシーンで、坂口さんは何事も体験しなければ良い漫画はけけないとトラックの運転手とか各種アルバイトをしていた時期があると聞いたような気がするけれどその経験が生かされているのかも(確認はしていないし時系列的にあってるかどうかもわからないけれど)、そんなことを思い出しました。
坂口さんの初期のマンガ作品(でもないかな?)の特徴として、瞳のバッテンの輝き?があると思うけれど、作品によって描き分けているのか、何か意味するところがあるんでしょうか。とても印象に残っている表現です。

昨日までの3日間の「はじめての坂口尚展」は、無事終えられたようでお疲れ様でした。
今後も、いろいろ活動を続けていくようで、
次はクラウドファンディングで
「坂口尚作品の復刻出版をしたい!」
https://readyfor.jp/projects/hisashi-h